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とちぎ経革広場TOP > コラム・ビジネス情報:トップインタビュー 株式会社 三和電機 福田 敏男 氏

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コラム

トップインタビュー

株式会社 三和電機
代表取締役 福田 敏男 氏

中型モータ用コイル全自動製造装置の国内トップシュア企業のモノづくりへの挑戦
~中小企業におけるモノづくりのための技術開発等の取組み事例について~

掲載日:2009年6月18日

代表取締役:福田 敏男 氏イメージ

代表取締役:福田 敏男 氏

御社は、新幹線などの車両用モーターコイル製造機メーカーとして、高いシェアを確保しておりますが、これまでの技術開発への取組みについてお聞かせください。

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従来のコイル製造は、多品種少量生産であるため熟練工による手作業で行われておりました。そのため、熟練工の育成が必要であり、加工(作業)時間も長く作業効率が低く、高品質のモーターコイルを高効率かつ安定して製造することが困難でした。

平成2年~5年に亘り全自動(NC装置付)コイル製造システムを開発し、コイル製造の自動化による合理化、省人化及び品質の均一・向上を実現しました。
開発の動機としましては、取引先からのコストダウンの要求に対応するために機械化(自動化)を目指しました。併せて、品質の向上(品質第一)と納期の短縮化(納期を守る)を図ることを目指しました。

御社のこれまでの技術開発が評価され、平成19年度において経済産業省から「元気なモノづくり300社」、並びに「第2回ものづくり日本大賞 優秀賞(製品・技術開発部門)」に選定されておりますが、御社の技術の特徴についてお聞かせください。

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前述のとおり、熟練工による手作業で行われていたコイル製造作業について、
(1)巻線工程(巻線機)

(2)テーピング工程(テーピングマシン)

(3)一次成型工程(中間成形機)

(4)仕上成形工程(成形機)
の4工程についての全自動製造機(システム)を開発しました。

その効果としましては、熟練工のノウハウに頼っていた手作業の全自動化生産が可能となり、作業時間の短縮化(1/5に短縮)による生産性の向上及び高品質化かつ安定した製造を実現することができたことに対し評価されたものと考えます。
販路につきましては、国内における中型モーターコイル製造機では、ほぼ100%に近いシェアを占めております。また、海外への販売も順調に拡大しております。

最近、平面スピーカーの中核装置「磁気回路」を開発しましたが、その開発の経緯及び今後の販路開拓の見込み等についてお聞かせください。

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約3年前程に、NHK放送博物館に展示されているドイツ製平面スピーカー(1926年製)の複製作りの機会に恵まれたことが開発の動機です。
平面スピーカーの特性は、音がまっすぐ出るため、音がはっきり(明瞭)しており、かつ音量を上げても音割れが生じない等、おわん型コーンスピーカーに比べて優れた音響機能を有しております

また、振動板については、木材、金属、プラスチック等共鳴する素材であれば利用は可能であります。
現在、ホワイトボートの機能を有する平面スピーカーを開発・実用化したところです。
今後は、JR駅構内のエレベーターを始め、体育館、野外コンサートホール、屋外看板等、実用化に向けた開発を行い、重要の開拓を見込んでおります。

創業以来、新技術の開発等に積極的に取り組んでおりますが、モノづくりにおける取組み姿勢や重要な要素についてお聞かせください。

モノづくりに関しては、“まず、作ってみること”が必要です。理論から入らず、プラス思考にて「取りかかる」、「挑戦する」という積極的な姿勢が重要と考えます。
また、大企業が参入しているモノ又は参入しそうなモノの開発は避けるという市場性を考慮することも重要です。
大企業の資本力が入る市場は、中小企業には適しておりません。大企業の参入が困難ないわゆる“ニッチ市場用のモノづくり”を心がけております。

モノづくりを支える資源としての人材の育成方法についてお聞かせください。

重要な経営資源である人材については、従来から正規社員のみの雇用による技術の蓄積に努めております。
更には、定年退職者の嘱託制による技能の伝承、大手企業OBの協力・支援による現場重点主義の徹底等を通じて人材育成システムを構築しております。
また、従業員が業務に取り組む心構えとしましては、次の3点を指導しております。

(1)仕事(受注)は断らず、必ず受けること。
(2)受けた仕事は、「創意工夫」をもって取り組むこと
(3)技術、市場などモノづくりに役立つ情報の収集に努めること。

現在は、世界同時不況といわれる厳しい経営環境においての操業を強いられておりますが、不況時における経営方針についてお聞かせください。

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不況時こそ「大変」であり、ビジネスチャンスの好機と考えています。その場合においても、コア事業を大切にした経営戦略の構築が重要と考えます。当社の場合においては、コイルの製造というコア事業、それに付帯したコイルの修理(メンテナンス事業)をメインとした事業の展開を目指しております。
併せて、経営の安定及び伸展を図るためには、取引先の選択も重要です。
具体的には、100%売上代金の回収が可能な企業との取引をすることです。そのためには、品質の保証、納期の厳守という取引先から信用される技術の構築が不可欠です。また、大企業と取引する場合は、先方が有する最新技術等の情報の収集が可能となるメリットもあります。
これからも、取引先に信頼される技術の構築により、大企業等安定した顧客を開拓し、未収債権の発生しない健全な財務の企業経営に基づき、従業員満足(ES)と顧客満足(CS)のより一層の充実に努めてまいります。

株式会社 三和電機

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  • <本社工場>
    芳賀郡市貝町大字市塙1382-2
    <いわき工場>
    福島県いわき市中部工業団地6-9
  • 資本金:3,000万円
  • 従業員:70名
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