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コラム

トップインタビュー

桑名商事 株式会社
代表取締役 桑名 朗 氏

めっき技術を活かした提案改善型企業の経営戦略
~産学官連携事業による新技術の研究・開発の成功事例について~

掲載日:2009年10月15日

代表取締役:桑名 朗 氏イメージ

代表取締役:桑名 朗 氏

御社は、無電解めっきを始めとします総合表面処理業として、業績の伸展が図られておりますが、これまでの沿革と経営方針をお聞かせください。

コラムイメージ 薬液(めっき液)分析器

会社の創業は、昭和31年に川崎市において創業しております。真岡市には、昭和46年に工場を開設しました。栃木県への進出理由としましては、上三川町において日産自動車栃木工場が操業し、取引先である関連部品メーカー殿の真岡工業団地への進出に伴い、現在地に工場を開設しました。
私は、2代目の経営者であります。昭和53年に入社し、平成8年に創業者である実父から経営を引き継ぎ、代表取締役に就任しております。

経営方針としましては、次の3項目に集約されます。それらを日々の経営活動において全社的・継続的に実践することにより、更なる業績の伸展を目指しております。
1)めっき技術を活かした改善提案型経営
2)人間形成と生活の向上を図り、社会に貢献する人材の育成
3)安全・安心な職場環境の構築

御社は、今年度の経済産業省の「元気なモノづくり300社」に選定されています。御社の技術の特徴をお聞かせください。

コラムイメージ 電子顕微鏡による分析

弊社においては、創業以来自社の特徴を活かすため、薬液(めっき液)については、自社において調合し、顧客の求める機能に合わせた皮膜つくりに取り組んでおります。
特に、昭和55年頃より、精密・高機能な無電解めっき技術の研究・開発に積極的に取り組んで参りました。
また、最近の環境問題へ対応する技術としましては、無電解めっき技法を用いて、六価クロムや鉛を使用しない高耐食性合金めっき技術、ダイヤモンド等のナノ粒子をめっき皮膜中に均一に分散させ、クロムめっきの代替となる耐摩耗性、潤滑性に優れためっき技術の開発に成功しました。

それらの新技術は、金型・精密機器部品の補修・改質に活かされています。また、製品としても、自動車、産業機械、エレクトロニクスなど多くの分野において活用されています。

御社は、平成18年度において関東経済産業局から「戦略的基盤技術高度化支援事業」の採択を受けるなど、産学官連携の積極的な活用による新技術の開発に取り組んでおります。それらの産学官連携のメリット等についてお聞かせください。

弊社は、産学官連携以前においても、昭和57年頃から前述の新技術の研究・開発に当たっては、公設の工業試験・研究機関である「栃木県産業技術センター」(当時は、栃木県工業技術センター)を活用し、分析機器の利用や技術相談による技術指導を受けるなどの利用実績を有しております。

産学官連携のメリットとしましては、次の事項があります。
1)基礎研究~製品応用~評価試験及び学術的解明等における技術面の支援、併せて、それに基づく製品販路の開拓の支援に至るまで、学・官の総合的支援が受けられる。
2)技術の継承、モノづくりへの情熱・熱意・能力・成果を求める意欲など、研究・開発業務を通して人材の育成・成長が図られる。
3)研究・開発を通して産・学・官の各関係機関とのネットワークの構築が図られることにより、新たなビジネスチャンスが生じる。

表面処理業は、モノづくりにおける中間加工業としてわが国の製造業を支える重要な産業です。これから御社の経営戦略についてお聞かせください。

弊社のこれからの戦略としましては、“これからも自社の技術を多くの方に知って頂き、社会に認めてもらえる価値を創造する”ことです。それを実現するためには、「夢を持つこと・殻を破ること・諦めないこと・楽しむこと」の4項目の行動理念のもとに、常に多くの事柄に挑戦し、技術の蓄積を構築することが重要と考えております。
近年、表面改質技術においては、次々と新技術による活用が生み出されております。弊社においても電気・化学めっき法と物理的工法を加えた新技術の研究・開発により、更なる機能向上を目指し、新しい活用方法を提案したいと考えております。
そのためには、これからも“初心を忘れず継続する”をモットーに、経営努力を行って参ります。

現在の中小企業は、世界同時不況というきわめて厳しい経営環境のもとでの経営を強いられています。そのような中で、これからの中小企業の経営のあり方(方向性等)について、桑名社長様の考え方をお聞かせください。

コラムイメージ 工場全景(正面)

経営管理の基本は「敗因は得意の時にあり・勝因は苦しみに中に生まれる」の言葉のとおり、高望みをしない身の丈にあった経営手法が重要であると考えます。
具体的には、自己資本率を高めることによる内部留保の充実に努めること、つまり財務体質の健全化を図ることです。
併せて、あらゆる場面においても“目的・目標を見失うことなく”、夢を実現させるという強い信念のもとに、継続的な取り組みを行うことが必要と考えます。
“社会の役に立つ会社、社会貢献ができる会社”、それが最も求められる使命と考えます。

桑名商事 株式会社

Webサイトを見る(新規ウィンドウで開きます)
代表者 代表取締役社長 桑名 朗
本社所在地 真岡市寺内1493-1
企業理念 会社は舞台、人を魅了す情熱と熱意
職場は戦うリング、勝ち残る意志と意欲
知恵と技は無限、常に挑戦
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